2020年1月2日木曜日

菅家福次日記:1943年1月6日 スミガマのハチアゲ

菅家福次日記:1943年1月6日 スミガマのハチアゲ
■炭窯のハチ上げ
■1943年1月6日(水)晴れ。
 昨日、炭窯のハチ(天井)が落ちたと云ふので、行き、上げる。同業者三人が手伝ってくれ午前中で終了。御神酒で上げる。□□で皆で兎狩二匹とる。夜、家にて夕食の□高食ふ。発砲一発。夕方、小中津川泊まり来る。晩、饗応に一郎君を招く。今日は終日晴天。
 青年学校、学科授業開始。

■(解説)雪山で長兄清次が炭焼きをしているが正月休み開けて一月五日に行ってみたら炭窯の天井「ハチ」が落ちて穴が開いていた。そのため福次も「ハチ上げ」に炭窯に行く。近くで炭焼きしている村人三人が手伝ってくれたので午前中で終わった。ハチ上げが終わったので炭窯に御神酒を上げる。その後、午後に炭窯のハチ上げをした皆で兎狩りをして二匹獲る。福次は鉄砲を撃ったのは一発だけなので、同行者があとは撃ったのだろう。柳沢峠を越えて小中津川の親戚が来たので、大岐村落の一郎を呼んで会食している。


昭和村両原の炭窯 2010年9月撮影