2014年8月3日日曜日

8月2日、3日、カラムシ挽きの道具(金具)を作る

■ カラムシ挽き、アサ(を)挽きの道具、「金具」(かなご)を、父・清一(八〇歳)が、古いノコギリの刃(金)を加工して、クルミの木の手を付けて2個制作した。それを使用して挽く。

 7月26日(土)の午後に、当家大岐でカラムシ挽き・畑の公開を行いましたが、その際、吉田有子さん(両原)が、「挽き具は、ノコギリの刃を加工して作ったものもある、、、」ということでした。

 
  → 森のかすみ草(赤木洋子さん) セイイチさんのオヒキゴ
   


2014年7月19日土曜日

山奥の小さな村(むら)に棲む理由、、、そこに棲む幸せがある

2014年7月16日夜、会津若松駅前の居酒屋で、かすみ草栽培農家の集まり、その後半に高尾嶺農園(新鶴)の菊地敏雄さんと対座して話しました。


 春から調べている会津美里町、
会津高田の東尾岐(ひがしおまた)の
川島重英(与五衛門)の義挙後の会津藩
による処刑翌年、会津地域の栽培ウルシの木には
「白髪太夫(しらがだゆう)」という蛾の幼虫
による食害で、葉が無くなり、木が枯れた、
という話を、菊地さんに投げてみた。

 「白髪太夫」と呼んでいる毛虫はいた、
という。クスサン(蛾)の幼虫で、与五衛門と、
同じものだ。漆の木は畑のシモのふち(斜面)
に植えて、桐の木は畑に植えた、という。
桐は作物で、桐の木の下では小豆やマメがよく育った。
クルミの木の下では何も育たないので、
桐の木は混植が可能。
 白髪太夫(毛虫)が糸を吐き、
繭を作る直前の毛虫の内臓から釣り糸・テグスを作った。
手に酢を付けて、腹から糸をつまみ出す。
そうすると太い糸が取れ、どんな魚でも切れない糸が作れた。
これは、我が大岐の故・勝四郎兄からも聞いた話だ。
 馬の尻尾の毛で、小鳥を捕る罠も作ったという。
牧沢の天野昭一さんから聞いた「つぼ」という罠で、
それで「さんこ」(鳥)をとったというが、菊地さんは、
それは「サンコウチョウ」だろうと言う。
 山の樹木のうち、クリ、サクラ、ホオノキは炭焼きで伐らずに残した。

■いろいろ山棲みの話を聞いたが、かつては、
そこに棲(す)む理由があり、
そこに棲むことの幸せがあった、という。 





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2014年7月18日午前6時頃、福島県”奥会津”昭和村小野川字大岐集落。
右手山塊は博士山の西麓。滝谷川の左岸に集落。ハウスはかすみ草。

つながりをつなぐ

■2014年7月5日

5日午後に来村された「精神の北へ」の3名の皆さんを
大岐集落内を案内、晴天のなか歩きました。

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やまとんぼ(標準和名 オニヤンマ)が7個体ほど、羽化していました。
朝は河川草刈り。池の下流。

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精神の北へチーム。千葉さん、丸山さん、小野さん。
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いなりさま(本家裏)
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オウレンの実
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文化十年 八月
こんぴらさま(染屋・菅家蔵之丞建立)
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いなりさま(かみ、瀬戸屋裏)
金山町産の三条杉。

糞はキツネのもの?(父・清一談)


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7月17日記載
■我が家の作業小屋。
池とその排水路からのヤマトンボ
(オニヤンマ)のヤゴが羽化した場所は5カ所。
それ以外を含めるとわずか10mほどの水路
から30頭ほどのヤマトンボが羽化しました。
 
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ヤゴ(ぬけがら)

35年前に乾燥した麻柄(あさがら)、、、、アサの繊維

■2014年6月27日(金)



■26日の朝、17日に水に浸し、
通常3日のところ6日ほど水に浸け、
剥いでさらに水に浸けておいたアサの幹からの
繊維を取り出しました。
35年前に栽培し乾燥したままのアサガラです。
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カラムシ挽きとは、金具を当てる角度が全く違います。
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おくそ
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アサガラ(麻殻)
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20年ほど前に挽いたアサ。
民映研の映画『からむしと麻』撮影の頃に収穫したもの。 

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2014年2月27日木曜日

道具はいかされる

■2014年2月26日(水) 晴れ

 今年は大雪になってきました。250cmの積雪深。

 両原の赤木洋子さんが、からむしの糸作り、機織りをするために必要である、というので、「おつむぎわく(いとぐるま)」「うしわく台」を、大岐から運びました。

 民映研の記録映画『からむしと麻」(1988年)で、祖母トシがアサ糸、布作りで、使用していたものです。亡くなってから誰も使用されず天井裏にしまわれていました。約30年ぶりの登場です。我が家で、江戸時代から使用されてきたものです。

 



  
   




2014年1月18日土曜日

2014年(平成26年)1月、父・菅家清一 seiichi の 大工仕事(80歳)

■2014年1月17日(金)小雪

 昨年(2013年)は7月下旬8月上旬に低温注意報があり、低温が続きました。雨天も多く、これまでの高温の年で、かすみ草は前進開花・一斉開花とはならずに、9月・10月咲き予定のかすみ草は11月上旬にも咲かずに、7棟ほど、開花・つぼみの状態で処分し、雪迎え準備のため、栽培用パイプハウスも1棟を除き解体しました。
 2011年3月に地震・津波後に爆発した東京電力の電子力発電所から飛散した放射性物質のための被害、風評被害も続いています。
 

 2013年は11月11日に大岐では初雪があり、12日に5cm。この日は東北・北陸に一斉に初雪が降りました。21日に20cmの降雪、12月12日よりまとまった雪となり根雪に。
  
 12月中旬より順調に降雪があり、現在150cm。寒い日が続く。

■2013年4月に伐採した家裏(オミヤ参道のところ)の杉の木を秋に運搬し製材してもらい、12月より父・清一がそれをノミでほぞを刻んでいます。

  → 2013年3月17日の伐採(樹齢80~90年、大正時代に植えた)

  → 2013年4月7日の杉伐採後の処理

大岐

岩下(岩山)

1月に2回、除雪した促成栽培かすみ草用のパイプハウス骨組み

大型ハウス内下屋の作業場