2020年1月2日木曜日

菅家福次日記:1943年1月28日 五本松

菅家福次日記:1943年1月28日 五本松
■五本松

■1943年1月28日(木)雪
 朝八時半出発。七時半頃新八君と三島神社に参詣。五本松まで別る多勢の人に送られて行く。自分は村はずれで後は兄に託して炭窯へ。三俵は完全に出た。大体荷造りまで終了。広兄は川口へ組合長会議。僕等同業四人で明日、広兄の窯を炭を出すことになる。萬歳々々彼は元気よく出発す。夜、小中津川の善三氏と下中津川の千代松氏泊まる。

★(解説)福次は小野川本村の中島に泊まったのだろう。朝に鎮守の三島神社に参詣し、滝谷川を渡り、喰丸峠登り口の五本松まで村人が送る。五本松はそこに松があり特に冬季吹雪時の道標となっていた。大岐の広兄が川口に、炭の組合の仕事で行くのだろう。そのため残った四人で彼の分をやる、と言っている。二人が大岐に泊まる。新八の出征のために来たものだろうか?



現在の五本松付近にはNTTドコモの携帯電話用の無線中継塔が建っている。