2020年1月2日木曜日

菅家福次日記:1943年1月26日 晴天兔狩り日

菅家福次日記:1943年1月26日 晴天兔狩り日


■1943年1月26日(火)晴れ
 昨夕の予想通り、晴天となる。過日伐った木を運ぶ。午後兄貴も行き一窯ばかり伐る。補助たき夕方まで閉口する。今日は兎狩りによき日なり。各所でドーンドーン彦兄と一郎君が行き二匹とって来た。帰りに背負って来た。木炭は向への乾場に積んだ。夜杉山沢の木間さんが来る。簀子代金払へ。酒に酔って十一時まで唱を歌っていく。兄は雪下ろし、午後に炭窯に。

★(解説)晴天となり兄の清次は午前中に雪下ろし、午後に山の炭窯に行く。弟・福次は一日中山の炭窯で仕事をしている。吹雪続きの後の晴天日で兔獲り最適日で福次も行きたいのだろう。猟銃の音を聞いている。大岐の彦蔵と一郎で兔を二匹獲ってきた。木炭は大岐の向かいのホシバ(乾場)に置く。ホシバとは夏にアサ等を干す場所で草付きの広場として維持している。杉山沢の人が来て歌を歌。琵琶首の下平木地屋の先、胡桃平の杉山沢の人が来て歌を歌っている。そこに作業場(飯場)があったようだ。



胡桃平と杉山沢(琵琶首)