2012年5月19日土曜日

からむしの根


■2012年5月19日(土)晴れ
 午前中で、大田(下)圃場のハウス建てが終了した。晴天で土日のため近隣より子が帰り田植えとなっている家が多い。
 今日はウグイス、ツツドリが午前10時頃までよく鳴いた。その後11時台はノスリが2回鳴きながら飛来し、翼をたたみ急降下し、ディスプレイ・フライト(誇示飛行)。その後、もう一度出現している(鳴いてくる)。カラス3羽はそれに呼応した飛翔が見られた。
 隣の川からはカジカガエルの鳴き声。雪融け水も終わり、水かさは無く、河床の大石が水面に出ており、その上にいる。水田には堰から水が引かれ、代掻き。3種ほどのカエルの鳴き声がする。
■午後、父は小野川の土手の根カラムシ(栽培種)を譲ってもらう話を、昼に電話でしている。昨年、高畠で植え付けた大岐在来種は父とそのフテ子叔母によれば「挽いてみて、すぐ切れるから、たつ(系統)が良くない」といわれ、「おらい(小野川)の土手のもののほうが良いぞ」と言われた。
 我が家の高畠(大畑、かつてのカラムシ畑)のからむし畑は、5月21日に「からむし焼き」する予定になっている。除草は1回、来週にもう一回行う。その後焼くが、我が家では30年ぶりくらいになる。大岐で一二(かつじ)兄が止めてから20年ぶりくらい。

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■2012年5月21日(月)
 今日は、高畠・大畑に昨年に植え付けたカラムシ焼きの日。父上の指導の下に行われる。
 その他、大田(下)圃場のかすみ草の1棟ハウスに裾・屋根にビニルを被覆する。無加温促成分(7月上旬出荷用)。
 1町歩(1ヘクタール)のかすみ草栽培のためのハウス建て終盤は境の沢圃場(残り3反歩、30アール)。今週で終える。今後は、雨・晴天での、畑の土壌水分を見ながら、施肥、畝立てがはじまる。苗の仮植、摘心(ピンチ)、定植も6月よりはじめる。5月中下旬の定植は、7月中旬の越冬株により、いちばん出荷量が多く、販売では最安値の時期になるため行わない。その後からの出荷分となるよう、本年の気温・地温等の推移をみている。5月26日から定植を予定している。その後、5日おきに7月中旬まで、植え付けていく。




■2012年5月21日(月)晴れ

 今日は午前7時台、「おてんとうさま(太陽)の、おわずらい(御患い)の日」である。日食を大岐の古老は「御患い」と言っていた。
 午前、岩下(上下)の越冬株の古枝剪定。ホトトギス初鳴き。
 11時より、高畠で「ひろいがや(拾い茅)」をして、大畑に昨年植えたカラムシ畑に運搬し、散らす。焼き草として使用する。夕方にからむし焼きを行う予定。
 かすみ草の仮植苗を大型ハウスから馴化ハウスに移動する。摘心(ピンチ)終えたものから移動し、定植に備え、野に近い環境のパイプハウス育苗に切り替える。
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ひろいがや。昨年の秋に出穂し雪で押し倒された茅(ススキ)を拾う。鎌を使用しかき立てる。後方の樹木の梨の木に白い花が咲く頃に「からむし焼き」を行う。
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一斉に発芽してきたカラムシ(宿根草)。昨年に植え付けた。この強い芽を焼き、発芽を揃えるためにカラムシ焼きをする。太いものは親苧(おやそ)で品質が劣る。
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焼き草(ススキ、茅類)は厚くなく、薄くなく、均一に敷く