菅家福次日記:1943年1月23日 ナタの柄
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■1943年1月23日(土)吹雪
積雪二寸あり。湿雪である。今日は炭出し。自分が焼き始めて十俵半となった。今日は風なり。帰宅の時などは実にひどい。今夜も大吹雪らしい。葡萄水等を呑んで寝につく。床に入ると一日の疲れが一気に出る感がする。夜、山刀の柄を入れるが割れてしまった。入れなほしせねばならぬ。兄が大谷から帰る。
★(解説)積雪が6cmほどあり、湿り雪。炭焼きを続けており、今日は炭出し。夜、刃物のナタ(山刀)を持つところの柄(え)を入れ替えるが、柄の木が割れたのでまた入れ替える。戦死した親戚宅の大谷(現在の三島町大谷)に21日出かけた兄・清次が帰宅する。炭焼きは、寝床に入ると一気に疲れが出る、という。