菅家福次日記:1943年1月11日 松坂
■雨、隣村松坂
■1943年1月11日(月)雨、雪
寒さ緩んで雨となり、昼過ぎより雪となる。昼食頂いて登校。三芳兄が松坂に葬式に行くといふのでその用意で一家大騒ぎ。今日は泊まるのも迷惑を感じ、帰ろうと思えど夕方の吹雪で又泊まる。「泊まれ」といはれると、帰りたくないから、言葉に甘えて泊まるのだ。夕飯は叔母の家にて御馳走になる。外は只々大風だ。中島泊。
★(解説)小野川本村に福次は泊まって青年学校に通っている。中島から宿を三芳兄宅に替えて1泊したが、博士峠を越えたところにある松坂(新・宮川ダムで水没した下谷ヶ地等)で葬式に行くことになり、夜は中島にて泊。
大岐に帰りたくない。