菅家福次日記:1943年1月25日 道具トビの焼き締め
■トビ
■1943年1月25日(月)吹雪
相当の深雪だ。昨日よりは少々よいが、中々の吹雪だ。炭を午後に出す。午前は広兄のところへ木割手伝へに行く。兄貴が午後行く。今日は、昨日とは炭を背負って来ない。今日は何時よりも遅い帰宅は新八君が来て行く来る途中、窯に立ち寄って行く。夜は「とび」を焼く。今日の出炭は三俵。
★(解説)午後に長兄・清次が炭焼きを再開したので、弟・福次は広兄の炭窯に行き木割を手伝う。炭窯に小野川の中島の新八が来た。夜は木材を引き寄せるに使う「トビ(鳶口)」を焼き締め道具の手入れ。清次が製炭を再開したので、道具の手入れを思いついたのだろう。山の仕事にはトビとドットコの2種の道具がある。