2009年4月7日火曜日
春の雪山へ
■2009年4月5日(日)曇り、気温3度。
■4月1日から2日にかけて福島県大沼郡昭和村大字小野川字大岐、おおまた集落では40cmの新雪が降った。当然のことながら、ビニル被覆したハウスの屋根の雪下ろしが深夜行われた。融雪は低温でなかなか進まず、積雪深は60cmほど、現在もある。
「わかゆき(若雪、新しい雪)降ったから、今日はぬかる」といい、4月5日の午後に、輪カンジキを用意して雪山に出かけた。父の手製の輪カンジキは大きなものを私が履き、小さなほうは父が長靴を履いた足に装着した。
標高816mの峠から933mの尾根伝いにブナやミズナラの生える雪山を歩いた。マンサクの黄色い細い花が咲いていた。冬の日本海からの西風により尾根の西側は雪が少なく、林床の土が出ている。一方でその飛ばされる雪は東側に雪庇(せっぴ)をつくる。この雪庇は「ふっかけ」と呼ぶ。
戦前に人為的に掘られたムジナ穴(タヌキの巣穴)をひとつ教えられた。
尾根のキタゴヨウ(松)のひとつに、熊の「クマハギ」の跡があり、松の樹液があふれ出ていた。
オンノレという樹木も10本ほど、教わった。斧が折れるほど堅い木で、雪の上を木材を載せて引く「そり」の材料でもある。
私の服装は、下着の上に登山用の上下の化学繊維の長袖・ズボン下。その上にズボンと、シャツ。綿入りの上着。ゴアテックスのカッパのズボンをはいた。靴下・長靴・スパッツ・カンジキ。そして毛糸の帽子で耳を隠す。風は冷たい。手も軍手。