2007年6月4日月曜日

6月4日(月)朝


■2007年6月4日(月)晴れの朝。大岐の川向こう、滝谷川の右岸のかすみ草のハウスで、今年初めての採花作業を行った。品種はピュアスプリングという熊本の七城町の人が育種した早生の品種で、3月中旬に雪の中、ハウスを掘り出し、ビニル被覆して植えて管理してきたもの。

 ハウスの南手に砂利道の農道が通っている。その土手に我が家の山椒の木が植わっている。いま身欠ニシンの山椒漬けがおいしい季節だ。軽トラックが一台近づいてきて停めた。車の窓から身を乗り出して話し出した。敏章あんにゃだ。

 「おーい、ヒロ。イチあんにゃは、いねえか?」
 (博昭君、清一兄はいないか?)

 ハウスから出て、「いねえぞ」と大声で応えた。

「おらいの坂の上の畑の脇の堆肥置いているところにクマが出てる。豆腐のから、喰ってる。あと、墓の下(しも)にもクマが出てっつお。親父にゆってくろ」

 「わがった」と応えた。

■朝の採花はこも包みで4つ。それを小屋に持ち帰り、すぐに葉取り、5本に束ね、染色剤で水揚げした。8時の朝食時間に母屋で、父に敏章あんにゃがこういってたぞ、と伝えた。「いちあんにゃ」とは清一のイチをとってつけられた集落内で呼ばれる名前だ。

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